2010年09月01日

8月の本読み(2010年)

8月の読書メーター
読んだ本の数:22冊
読んだページ数:5233ページ

月の恋人―Moon Lovers月の恋人―Moon Lovers
恋愛小説というより、それぞれの成長譚として十分楽しめた。何年かたったら、ドラマと結びつけられることもなくなって、一遍の物語として楽しめそう。ただ、シューメイが台湾人なのに上海で働いていたり、学生時代に日本へ卒業旅行したとかいう辺りのありえない設定が気になった。ドラマの配役ありきだから?
読了日:08月30日 著者:道尾 秀介
天の鹿―童話天の鹿―童話
幻想的で、少し怖い。不思議な鹿の市の描写が魅力的で、水晶の首飾りも、美しい反物、おいしそうな食べ物に、珊瑚や不思議なものが目に浮かんでくる。
読了日:08月28日 著者:安房 直子
ホルモー六景ホルモー六景
ただのスピンオフ作品と侮るなかれ。時間も空間も想像以上に広がって、サービス精神の極み。二人静の、定子&彰子コンビが男前で、凡ちゃんのいじらしくて、のっけからぐっときて、最後まではずれなし。世界はホルモーでつながっている……のかも?
読了日:08月28日 著者:万城目 学
オチケン! (ミステリーYA!)オチケン! (ミステリーYA!)
出だしがかなりおもしろくて期待しすぎたのか、肩すかしをくらわされた感がなきにしもあらず。日常系ミステリーなのだが、落語をからめた謎があまりストンと落ちてこなかった。岸が名前以外に、そこまで越智をかっているのもよく分からなかったかな。乗馬部の丹波のお礼はなかなか、しゃれていた。
読了日:08月25日 著者:大倉 崇裕
鼠、闇に跳ぶ鼠、闇に跳ぶ
どのお話も、すっきりと短く、それでいてちゃんと時代物の味わいがあって、しかもおもしろい。次郎吉と小袖のかけあいの軽妙さ、鼠小僧とてどうにもしようのない切なさなどなど、いろいろな種類の余韻が残る。余計な言葉をそぎ落として、分かりやすく、かつ面白いお話って、ありそうでなかなかない。
読了日:08月23日 著者:赤川 次郎
野球の国野球の国
球場に行った翌日に見かけて、そのまま読み始めた。球場で見る生の野球のおもしろさと、テレビでは味わえない臨場感が手にとるように伝わってくる。作者のように、地方球場で野球を見る旅に出たくなる。旧広島市民球場をほめてくれて、感謝!!
読了日:08月23日 著者:奥田 英朗
扉守(とびらもり)扉守(とびらもり)
大林宣彦監督の映画といい、この作品といい、尾道にはここにあるような気の流れがあるのかもしれないと思えてくる。一つのめ「帰去来の井戸」がおもしろく、この井戸をめぐる人たちの連作だと思いこんでいたので、まさかとぼけた住職・了斎が全編を通じて登場する人物だったとは。
読了日:08月21日 著者:光原 百合
身をつくし 清四郎よろづ屋始末身をつくし 清四郎よろづ屋始末
よろづ屋清四郎、かっこよすぎます。ぬぐい去れない過去が陰となり、切れ者で、見目もよく、機微にも敏いというあまりの魅力的な造形に、かえって近づきがたく距離を覚えてしまう。むしろ、小ずるく友人に嫉妬する3話目「お染観音」のお都勢や、自らを凡庸だと認める2話目の水野のような人のほうが気になってしまう。お話は、さすがの巧さ。
読了日:08月19日 著者:田牧 大和
深川にゃんにゃん横丁深川にゃんにゃん横丁
市井ものの時代小説を読むと、いつの時代にも地道に、でも確かに生きていた人たちがいたんだと思える。
読了日:08月17日 著者:宇江佐 真理
魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章
ユーモアとスパイスがしっかり効いて、楽しみながらも、しっかり一冊読んだ満足感を味わえる。10章に登場するオペラに感動したN社長の話が印象的。まっさらな状態で素晴らしいものに出会えたN社長と、その瞬間に居合わせた人たち両方がうらやましくなるほど痺れるエピソードだった。
読了日:08月16日 著者:米原 万里
大おばさんの不思議なレシピ (偕成社ワンダーランド (8))大おばさんの不思議なレシピ (偕成社ワンダーランド (8))
魔法のレシピが、不思議な世界への入り口。しかも作ると必ず行けるわけではないというのも、いい。不器用ながら、お節介な少女をはじめ、周りもいい味。柏葉幸子作品にすっかり魅入られたみたい。
読了日:08月15日 著者:柏葉 幸子
夏と花火と私の死体 (集英社文庫)夏と花火と私の死体 (集英社文庫)
読了日:08月15日 著者:乙一
怖い絵怖い絵
テレビも映画もない時代、絵画はそれらの代わりにもなっていたことがよく分かる。恐ろしい絵を描くのも、それを楽しんで見る人たちがいるのも、こう考えるとしっくりくる。直接的な怖さに、背景を知って分かる怖さと、いろいろあっておもしろい。
読了日:08月15日 著者:中野 京子
カラフル (文春文庫)カラフル (文春文庫)
死を選んだ少年に、「ぼく」が宿り再び生き直すという物語に素直に感動。真がなぜ突然死んでしまおうとしたのか、両親や兄は苦悩するものの、もう一度真に向き合うチャンスを得られたことが、心底羨ましい。突然逝ってしまった人に、なぜと聞くことも許されず、逝ってほしくないとすがることもできないと知っているから、このお話が沁みてくる。本当に、ここにあるような抽選があるといいのに。
読了日:08月15日 著者:森 絵都
悪童日記 (Hayakawa Novels)悪童日記 (Hayakawa Novels)
双子の少年たちの目を通して見た戦時下は、ときどきそれを忘れてしまうくらいに淡々としていて、ゆえに日常だったんだと思うと重い気分になる。自分たちの正義にのっとって行動する二人に、感情の昂ぶりも、揺れもないのが怖かった。彼らがどこを見ているのか知りたくて、続きを読んでしまうんだろうな。
読了日:08月14日 著者:アゴタ クリストフ,クリストフ、アゴタ,Agota Kristof
トマト魔女の魔女修業トマト魔女の魔女修業
トマトが魔女という発想からして、楽しい。魔女と普通の女の子がトマト魔女を介して出会い、少し成長する物語は夏休みにぴったり。
読了日:08月13日 著者:柏葉 幸子
なでしこ御用帖なでしこ御用帖
読み始めて、“斬られ権佐”の名前が出てきたのに驚きつつも、嬉しくなった。彼の孫娘お紺が、祖父にならうように捕り物にかかわる連作短編は、若い娘の瑞々しさにあふれて、爽やか。威勢のいいお紺と対をなすような、優しくてちょっと頼りない男どもも味がある。お紺が同心に向けた「この、とんちき侍が!」という一言がお気に入り。
読了日:08月12日 著者:宇江佐 真理
のぼうの城のぼうの城
長親が登場したところで、すでになにかやってくれそうな予感がして興奮した。三成勢の圧倒的な数をたのんだ攻めを、真っ向から受けて立つ長親勢の奮闘は、歴史も合戦も、戦国物にも疎いのにワクワクしっぱなしだった。
読了日:08月10日 著者:和田 竜
偏愛ムラタ美術館偏愛ムラタ美術館
絵画というのは、少なからず描く人の情熱が形をなしていると思ってはいたが、ここにある作品へこめられた情熱は、これまた分かりやすいぶん迫ってくる。内面からほとばしり出る「描きたい」という思いが、著者の琴線に触れ、さらに多くの人がそこに引きこまれる。情念の作品のオンパレードに、あてられつつも目が離せなくなる。
読了日:08月05日 著者:村田 喜代子
おばけ美術館〈2〉妖精ケーキはミステリー!? (ポプラの木かげ)おばけ美術館〈2〉妖精ケーキはミステリー!? (ポプラの木かげ)
おばけ美術館の第2作目。美術館の面々をどういう形で活躍させるのか想像するだけで楽しくなった。美術館内だけでなく、街中で存分に活躍してくれるおばけたちは、相変わらず魅力的。
読了日:08月02日 著者:柏葉 幸子
おばけ美術館へいらっしゃい (ポプラの木かげ)おばけ美術館へいらっしゃい (ポプラの木かげ)
夏休みにぴったり。おばけ美術館の館長になったまひると、画から飛び出たものたちの賑やかそうな雰囲気が楽しく、わくわくしてくる。ひらいたかこの挿し絵が、お話にぴったりで可愛いのもよい。
読了日:08月02日 著者:柏葉 幸子
金魚生活金魚生活
ところどころに、中国語そのままの単語が交ざる文章には、不思議なリズムがあって、これが妙に心地いい。孫の世話をするために、日本でお見合いしようかという発想が、玉玲のどこかのんびりした人にかかると、計算という感じが薄らいで、楽しそうに見えてきた。金魚色、いい色の名前だ。
読了日:08月02日 著者:楊 逸

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posted by あんく at 20:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ○月の本読み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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