2010年06月01日

5月の本読み(2010年)

5月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:2941ページ

白いおうむの森―童話集 (偕成社文庫)白いおうむの森―童話集 (偕成社文庫)
「はざま」という言葉を思わせる、どこにも属すことのない場所に迷いこむような童話集。鶴のくれた青いお皿のお話『鶴の家』を読み終わったとき、気づいたら泣いていた。安房直子のお話は、ときどき、思い出したときにぽつり、ぽつりと少しずつ読みたくなる。
読了日:05月31日 著者:安房 直子
ポトスライムの舟ポトスライムの舟
社会人になって、一番時間をとられるのが仕事のそれ。働く意味が揺らぐと確かに辛い。ゆえに自分と仕事の関係に、どういう折り合いをつけられるかは大切。「時間を金で売っているようだ」に激しく納得。それでも、仕事に向き合おうとするお話なので、ほっとする。
読了日:05月27日 著者:津村 記久子
十角館の殺人 (講談社ノベルス)十角館の殺人 (講談社ノベルス)
もっと捻りがあったり、もっと衝撃的だったりする作品は他にもあるだろうが、すとんと落ちるような明快さと、まとまりの良さは頭抜けている。ミステリ入門として、人に勧めたくなる。
読了日:05月26日 著者:綾辻 行人
奇縁まんだら奇縁まんだら
登場するお歴々のうち、川端康成、水上勉、遠藤周作をそれぞれ一作ずつ、しかも短編しか読んだことがないのに、だれもかれも身近に思えてきた。ここまで書いて大丈夫?と思うような破天荒さのオンパレードだが、そのどれもに愛嬌がある。こういう人たちの描く文学世界に、俄然興味が湧く。
読了日:05月24日 著者:瀬戸内 寂聴
ナンシー関の記憶スケッチアカデミー〈2〉 (角川文庫)ナンシー関の記憶スケッチアカデミー〈2〉 (角川文庫)
もう苦しくて、涙が出て、息もできなくなるほど笑ったのは、本当に久しぶり。悶絶するほどのおかしさ。ナンシー関のコメントがすばらしいのは言うまでもないが、中年、壮年の人たちがどんな顔をしてこれを描き、さらには投稿までしたのかと思うと、嬉しくなる。
読了日:05月23日 著者:ナンシー関
恋文の技術恋文の技術
阿呆だなぁ、なんて阿呆な男なんだ守田。そう思って笑っていたら、後半でほろっとさせられ、はからずも涙さえこぼしそうになってしまった。守田よ、つくづくしょうがない男ながら君は佳いやつなのだなあ。恋文修行、果たされり、そう思うよ。
読了日:05月23日 著者:森見 登美彦
韓国人ウ君の「日韓の壁」ってなんだろう韓国人ウ君の「日韓の壁」ってなんだろう
その国をひとくくりにした一面で見ても、本当の姿は見えないということがよく分かる。日韓関係に限らず、今の日本は、果たして地に足のついた世界観を持っているのかと考えてしまった。
読了日:05月22日 著者:禹 守根
水曜日の神さま水曜日の神さま
角田光代のエッセイは、やはりおもしろい。旅のしかたも、食べ物の好みも、文章に出てくるいろんなことが自分とは違いすぎて、行きつく先が予測できず、ざわざわしたものが静かに押し寄せてくるような読み応えがいい。違いすぎるから、楽しめるというこのずれた感じが愉快。
読了日:05月15日 著者:角田 光代
日本の国宝、最初はこんな色だった (光文社新書)日本の国宝、最初はこんな色だった (光文社新書)
褪色して、ひなびた味わいの美術品もいいけれど、極彩色に色鮮やかな往事の作品もいいと、だんだん思えてくる。
読了日:05月13日 著者:小林泰三
父の戦地父の戦地
戦争が日常であった世代にしか書けない、てらいのない文章だからこそ、泣けてくる。戦時下=悲劇の一面が強調されるより、のんびりとしたお父さんの葉書のほうが、考えさせられるのは皮肉。
読了日:05月09日 著者:北原 亞以子
オオカミ少女はいなかった 心理学の神話をめぐる冒険オオカミ少女はいなかった 心理学の神話をめぐる冒険
心理学と名付けた西周が、初めは性理学としようとしたというが、その方が心理学の内容に合っているかも。話題になるニュースは目にふれても、確かにその後の真偽や経過は目に触れないことのほうが多いことを、肝に銘じなくては。
読了日:05月04日 著者:鈴木 光太郎
儚い羊たちの祝宴儚い羊たちの祝宴
黒くて、どこか淫靡な空気漂うお話は、どれもおもしろかった。特に、山荘のお話はうまく裏切られてよかった。続編もできそうな終わり方だったのも、嬉しい。
読了日:05月03日 著者:米澤 穂信

読書メーター
posted by あんく at 21:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ○月の本読み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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