2010年08月01日

7月の本読み(2010年)

6月分は、なんだか赤と黒の表紙が多くなり、変におどろおどろしい感じになったけれど、7月は少し爽やか風味。意図したわけではないんですがね。

7月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:4836ページ

東京日記2 ほかに踊りを知らない。 (東京日記 (2))東京日記2 ほかに踊りを知らない。 (東京日記 (2))
自分が見ているものにも、こんなおもしろそうなものが潜んでいるのかもしれないと思うだけで幸せな気分になる。タイトルの「ほかに踊りを知らない」のくだりは、まさかの内容に笑った、笑った。
読了日:07月29日 著者:川上 弘美
牡丹さんの不思議な毎日 (あかね・ブックライブラリー)牡丹さんの不思議な毎日 (あかね・ブックライブラリー)
型破りな牡丹さん一家と、脱力系幽霊、好きです。どの幽霊たちも、登場のしかたが凝っていて、彼らがどんなことをするのか想像もつかないので、わくわくしながら飽きずに読めた。大人も楽しめるけれど、子どもたちにもぜひぜひ読んでほしい。
読了日:07月29日 著者:柏葉 幸子
1/4のオレンジ5切れ1/4のオレンジ5切れ
母から残されたレシピをもとに、小さな料理店を営む女性。母やきょうだいたちとの日々、そして少女のころに出会ったドイツ兵との思い出。ひりひりするような焦燥感や、求めても手の届かないものへの強い憧れと憎しみ、そのどれもが重苦しいのに、美しくて心に残る。見たことも、味わったこともないのに、出てくる料理がどれもこれも輝かんばかりにおいしそう。とにかく、おもしろかった!
読了日:07月27日 著者:ジョアン ハリス
つづきの図書館つづきの図書館
裸の王様や、オオカミといった絵本の中の人たち(?)の優しさが沁みてくる。絵本から飛び出してしまうほどに誰かを心配する姿は、捜されている子どもたちだけではなく、それを見ている読み手にも安らぎをもたらしてくれる。人は、誰かに思われていると実感すると、元気になれるんだと思える。
読了日:07月24日 著者:柏葉 幸子
ニート・ニート・ニートニート・ニート・ニート
真っ当からこぼれている人たちばかり。無職、ヒモ、引きこもりに、正体不明の少女が繰り広げる、ハチャメチャな北海道旅行がパワフルでいい!映像化されたら、と想像が膨らむ一冊。
読了日:07月24日 著者:三羽 省吾
心で知る、韓国心で知る、韓国
韓国ドラマのお伴に最適。韓国映画、ドラマを見ていて感じる「なぜ」が氷解する。儒教、理と気、恨など、丁寧な解説で少しだけながら、お隣の国の内側をのぞくことができたような気がする。
読了日:07月22日 著者:小倉 紀蔵
ふしぎの国の安兵衛ふしぎの国の安兵衛
仕事も家のことも大変だし、そろそろ結婚して嫁さんでももらうかな。ひろ子にとって、安兵衛ってこういう存在なんじゃないかと思えてしかたなかった。が、安兵衛が江戸でどう過ごしていたかを話してから、ラストまでの展開で、そのモヤモヤも忘れてもいいかなという気分に。実際のところ、ひろ子は安兵衛をどう思っていたのかな?
読了日:07月22日 著者:荒木 源
追想五断章追想五断章
小説の作者として、追想の中でしか登場しない叶黒白像が、徐々に浮かび上がってくるような構成と、彼の残した陰鬱な短編が見せる光景は、大正や明治といってもいいような雰囲気がある。
読了日:07月20日 著者:米澤 穂信
誰にも見えない誰にも見えない
読み始め、この今どきの若者というより子ども言葉でどこまで耐えられるのか不安だったが、それが次第に気にならなくなった。14歳は一つの通過点だけど、やはりどこか特別な年ごろなんだなと思う。人が生まれてからしなければならないことは、誰かを幸せにすることかぁ。心の奥底に沈んでいくような言葉だった。ピオーネが食べたくなる。
読了日:07月19日 著者:藤谷 治
百年の家 (講談社の翻訳絵本)百年の家 (講談社の翻訳絵本)
荒れ果てた家に、人が集まり、息を吹き返していくような前半と、少しずつ人が減り、家の姿が変わってゆく後半。文字では味わうことのできない、絵本ならではの感慨がじんわりと伝わってくる。人の一生も長くて百年ほどだと思うと、これは人の一生の物語でもあるのかなと思えてくる。
読了日:07月18日 著者:J.パトリック・ルイス,ロベルト・インノチェンティ
さよならドビュッシーさよならドビュッシー
真摯という言葉が甘っちょろく思えるほどの少女の生き方に圧倒されて、ほとんど一気読み。ただ、障害のある、なしにかかわる目線が、少女を通してだからかものすごく一面的なのが気になった。そして、おじいちゃんに、新条先生、岬先生と男性が個性的でいいのに、女性たちがことごとく魅力がない。女性が生き生きしている作品好きとして、大いに不満。
読了日:07月17日 著者:中山 七里
アニメーション監督 原恵一アニメーション監督 原恵一
クレヨンしんちゃんファンとして、貪るように読みふけったものの、しんちゃんに思い入れのない人には、少しとっつきにくい造りかもしれない。が、なにかを創りたいというエネルギーは、それがアニメだろうか、実写映画だろうが、他のものだろうが同じように熱くて、おもしろい。
読了日:07月14日 著者:
天山の巫女ソニン(4) 夢の白鷺天山の巫女ソニン(4) 夢の白鷺
まさに人らしくない、まっとうすぎるソニンが物足りなくて、王子二人やイェラ王女のほうに共感できると思ってきたけれど、もしかすると自分がソニンと同じ目線で彼らを見ているからそう感じるのかもしれないと四巻目にしてやっと気づいた。ソニンは、読む物を含めてまわりのものを映しこむ鏡のような存在なのかも。
読了日:07月14日 著者:菅野 雪虫
台湾人生台湾人生
台北の横断歩道で信号待ちをしていたとき、日本語で話しかけてきた銀髪の女性の嬉しそうな表情を思い出した。台湾=親日と簡単に言われがちだけれど、それだけじゃない深い深いものを、丁寧に拾ってくれているのが同じ日本の女性なのが救い。戦後日本の宿題がここにある。
読了日:07月10日 著者:酒井 充子
恐怖と愛の映画102 (文春文庫)恐怖と愛の映画102 (文春文庫)
興味の中心が映画だったころに観た作品が次々に出てきて、懐かしくなった。ハリウッド作品から、ヨーロッパ、中東、アジア、邦画まで網羅しながら、そのどれにも注がれる愛情と鋭い視点に、フィルムの断片がよみがえるよう。『怖い絵』の中野京子だと、半分くらい読んでから気づいた。おもしろいわけだ。
読了日:07月09日 著者:中野 京子
オケ老人!オケ老人!
楽器もできないし、音楽のことはさっぱりだけど、演奏会の場面はまるで自分もオケの一員になったような錯覚に。音楽って、あんなにも気持ちのいいものだとしたら、自分は随分損をしているのかも。お年寄りたちが楽しんでいるのも、うまくなっていくのも嬉しい。
読了日:07月07日 著者:荒木 源
怖い絵2怖い絵2
絵画の背景を知ると、こんなにも絵が違って見えるんだと目からウロコ。2から読んだけど、他ももちろん読むつもり。
読了日:07月07日 著者:中野 京子
女中譚女中譚
本物のメイドだったすみさんのとわず語りは、もとになったらしい作品を知らずとも、その時代を生きてこずとも、さもそれらが旧知であるかのような感慨を抱かせてくれる。時の流れを歪められたような読後感。
読了日:07月04日 著者:中島 京子
私はフェルメール 20世紀最大の贋作事件私はフェルメール 20世紀最大の贋作事件
画家として芽が出なかったファン・メーヘレンが、贋作に心血を注いでいくさまはまさに、事実は小説よりも奇なり。ただ、個人的にはメーヘレンの描く画があまり好きな類のものではないので、目で見てそのすばらしさを実感することはできなかった。
読了日:07月03日 著者:フランク・ウイン

読書メーター
posted by あんく at 15:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ○月の本読み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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