2007年09月03日

8月の本読み

それを言ったらおしまいよツ、イ、ラ、ク政治的に正しいおとぎ話葉桜の季節に君を想うということ銃とチョコレート (ミステリーランド)
宙(ソラ)の家 (角川文庫)空中ブランコ村田エフェンディ滞土録桃―もうひとつのツ、イ、ラ、ク (角川文庫 ひ 8-14)ほぼ日ブックス#006 石川くん (ほぼ日ブックス)
ザビエルの首 (講談社ノベルス)めぐる季節の話 (安房直子コレクション)エロマンガ島の三人 長嶋有異色作品集東京DOLL (講談社文庫)家守綺譚
シャドウ町長選挙ドキュメント 戦争広告代理店 (講談社文庫)

 うぅ、amazonの画像は大きさがばらばらで、並べてみてもどうにも気持ちわるいですが……。

『それを言ったらおしまいよ』 短い作品の中にも、独特の世界が広がって、何度も読み返してしまいます。新作が待ち遠しい〜〜。
『ツ、イ、ラ、ク』 前半、小学生時代の描写が秀逸。なんというか、読んでいるだけで妙に恥ずかしい気分になってしまうくらいドキドキする。

『政治的に正しいおとぎ話』 英語の原本を読めれば、数十倍は楽しめるんだろうな。日本語で読んでみると、どうも間が抜けたような脱力感が。
『葉桜の季節に君を想うということ』 なるほど、そうきたか!思い返せば、途中ところどころ、ひっかかるところがあったけれど、すっかり騙されました。小説だからできる仕掛けがお見事。

『銃とチョコレート』 少年の一大冒険譚。それでいて、出てくる人たちが、けっこうひねくれていて、ブラックなのが魅力的。少年も、お父さんも、お母さんも、いじめっ子も、探偵もみんないい!
『宙(ソラ)の家』 作者のデビュー作だそうです。ゆるゆるとした空気に、「だめでも、潜ってても、年とっててもいいんだよ」と励まされたような気分になる。パワー全開、元気もりもりじゃなく、ほんのちょびっとだけ前向きになったような気がするところがたまらなく好きです。

『空中ブランコ』 相変わらず、伊良部先生大暴走。ちょっと診察してほしい気分になる……。
『村田エフェンディ滞土録』 途中までは、村田氏のトルコ滞在記とでもいうような形。それが、次第に物語の奥底にもぐりこんでいくような、しっとりとした感覚に包まれます。

『桃−もうひとつのツ、イ、ラ、ク』 『ツ、イ、ラ、ク』の姉妹編ともいえる短篇集。
『ほぼ日ブックス#006 石川くん』 石川啄木、けっこう好きなのですが、こうしてみるとものすごいだめだめくんですね。

『聖フランシスコ・ザビエルの首』 日本にキリスト教を伝えた人、という程度しか思い浮かばないザビエル。なぞ解きも楽しみつつ、フランシスコ・ザビエルという人の来し方を追体験するような気分になれます。柳広司という作家さん、読みやすくて、おもしろくて、どんどん読みたくなりました。
『めぐる季節の話(安房直子コレクション)』 移りかわる季節とともに、物語が広がっていくようで、読むごとにため息が。

『エロマンガ島の三人』 楽しく読んだものの、正直よく分かりませんでした。
『東京DOLL』 石田衣良作品としては、物足りない気も。東京の土地勘や、実景が目に浮かべば、違う楽しみ方ができたかも。

『家守奇譚』 畳と縁側、床の間の掛け軸に、犬一匹。ときどきやってくる、不思議な客人たち。もしもかなうなら、この作品の主人公のような生活がしてみたいものです。
『シャドウ』 前回読んだ、同じ作者の作品が予想外の結末だったので、つい勘ぐりすぎて読んでしまいました。一気に読ませる力があって嫌いじゃないけれど、どうにも後にどんよりした澱のようなものが残るのが難点。

『町長選挙』 表題作がいちばん面白かった。田舎にありそうな、利権がらみ、しがらみだらけの選挙がおかしくも、もの悲しい。でも、それを嘲っているふうがないので、ほっとします。
『ドキュメント 戦争広告代理店』 戦争も、一国の行く末も、なんらかの意図が働けば、いともたやすく変わってしまうという現実にうちのめされます。果たして、自分が見ているものはどの一面なんだろうか?ネットやニュースで世界のことが手に取るように分かると思っていたことは、錯覚なのかもしれない、そんなことを考えさせられました。たまには、骨太な本もおもしろい。
タグ:読書
posted by あんく at 21:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ○月の本読み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。