2007年03月29日

『盗神伝1 ハミアテスの約束』

盗神伝 1
盗神伝 1
posted with 簡単リンクくん at 2007. 3.29
メーガン・ウェイレン・ターナー作 / 金原 瑞人訳 / 宮坂 宏美訳
あかね書房 (2003.3)
通常24時間以内に発送します。


 いわゆる、YAといわれる分野の、冒険物とでもいうのでしょうか?図書館に行くと、中高生向けにぴったりのおもしろそうな本が山のように並んで、その種類も分野も実にさまざま。つくづく、読書好きとして今を過ごせる十代の若人たちが、羨ましい、いや妬ましくすらあります。

 と、恨み言を並べても仕方ないので、YAコーナー(←近所の図書館は、この分野に力を入れているらしく、こんな素敵なコーナーがあるのです)から、気恥ずかしさを精一杯押さえ込んでときどき本を借りてみます。
 そのうちの一冊がこの『盗神伝』。

 自分に盗めないものはないと豪語する少年ジェンは、捕らえられた牢からある日突然引き出される。そこで、ソウニス国の助言者メイガスから、自由とひきかえにあるものを盗むよう命じられる。少年ジェンとメイガス、そして二人の少年剣士と兵士の5人が目指すのは、伝説の石「ハミアテス」だった。果たしてジェンは石を盗み出すことができるのか……

 とわくわくするような冒険ファンタジー。確かに、楽しみました。おもしろかった!物語もおもしろいし、意外な展開が続く後半はどんどん読み進んで、驚かされて。
 でも、これで気づきました。自分は冒険ファンタジーを楽しむようにはできていないようです。面白いのにのりきれない。ぐんぐん引き込まれたいのに、もたもたとお話についていくので精一杯なんです。『指輪物語』も『ゲド戦記』も読んでみたし、和物ならどうだと荻原規子の勾玉シリーズも試しましたが、いまひとつしっくりこない……。

 ぴたっとパズルのピースがはまるような快感を、冒険ファンタジーで味わえるようになれたらどんなによかったか。あぁ、悔しい。
posted by あんく at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 著者別 さ〜た | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月18日

『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』

翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった
金原 瑞人著
牧野出版 (2005.12)
通常2-3日以内に発送します。


 次になにを読もうか考えるときに、“つながり”で決めることがけっこうあります。三浦しをんのエッセイで紹介されていたヤング・アダルト小説の訳者が、本作の著者である金原瑞人です。
 そんなとっかかりで読み始めると、「赤木かんこ」という名前が出てきてさらに驚きました。最近、図書館で見て気になっていた本にあったのがこの名前。いつか読んでみたいと思っている、さまざまなお話をテーマ別に集めた児童書の選者だったのです。著者は大学時代から彼女と親交があったとか。本を読んでいて、こういう縁に出会うのは嬉しいものです。

 内容は、翻訳という仕事にまつわるお話と、外国語を日本語にうつしかえていく作業の中に起こることなど。ヤングアダルト小説の翻訳が多い著者だけに、文体もなじみやすい。20代の人が書いている文章と言われれば、そうですかと納得してしまいそうな、軽やかさで、読みやすくて楽しいエッセイでした。

 この訳者が翻訳したものなら、きっと面白いだろうから読んでみたくなる。海外作品をよく読むという方が、以前テレビでそんなことをおっしゃってましたが、その気持ち、この本を読んで分かったような気がしました。
posted by あんく at 22:08| Comment(0) | TrackBack(1) | 著者別 あ〜か | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月04日

『天使』

『天使』(2005年・日本)
  監督:宮坂まゆみ
  出演:深田恭子、内田朝陽、永瀬正敏、永作博美


 劇場で予告を見て気になっていた作品を、レンタルで見てみました。

 天使の活躍で、みんなが幸せになるのかと思いきや、天使はただ思うがままにふんわり、ふわふわ漂っているだけ。ジントニックが好きで、かわいいものに興味しんしんで、天衣無縫、純真無垢そのまんま。猫のように、思いつくままふらりと姿を現しては、また消える。奇跡なんか起こさない天使が、ちょっと目新しくてかわいらしいの一言に尽きます。
 そして、その天使を演じる深田恭子が可愛いのなんの!!これがほんとうの姿ですと言われても納得してしまいそうなほど、はまり役でした。もし天使に会えるのなら、深キョンバージョンでお願いしたいほど。天使をこんなに自然に演じられる人は、そうそういないよね。

 そのほか、永瀬正敏や永作博美、売れっ子子役の森迫永依、泉谷しげる、鰐淵晴子などなど、出演陣もうまくて、地味にすら見える日常が淡々と描かれているところも、天使という非現実と対称的で面白いのですが、その彼らが暮らす町の景色がまたなんともいい色合いでした。
 東京が舞台ということですが、高層ビルや、きらきらしたネオンもなく、古びたアパートや、近代的とはいいがたい図書館、ありふれた保育園と、時代を感じさせる戸建ての家……そこここに、毎日息づく日常を見つめる目線にほっとさせられます。
 
 最後、家々の灯りでほんのり橙色になった雪景色がきれいに見えるのも、このふんわりとした作風のおかげなんでしょう。

 一時、ホラーやトラウマ物全盛だったころからすると、またこういった作品が邦画に多くなってきたのは嬉しいですね。 
 
posted by あんく at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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